ホーム > 定例会報告 > 一般質問 大西さとる

定例会報告

一般質問 大西さとる

大西さとる

 

平成23(2011)年6月24日

 

大西 さとる (足立区) 

 

 

 

 

 

*本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。 正確には議事録をご参照ください。

 

*録画映像をご覧になられる方はこちらへ。

 

 

  1. 教育施策について
  2. 交通政策について
  3. 足立区の課題について

 

 

 

1.教育施策について

 東京都の中で相対的に低いとされている東部地域、特に足立区の学力レベル。私は、この足立区を中心とする東京東部地域の学力アップの課題に正面から取り組んできました。特に、この地域に住んでいる学力を高めたいと志す子どもたち、この子たちを応援する制度の充実を主張してきました。

 

 足立区をはじめとする東京東部地域には、一旦つまずいて、もう一度がんばろうとする子どもたちを応援する「エンカレッジスクール」や「チャレンジスクール」などの制度は整っています。一方、難関大学突破を目指す「進学校」が全く存在しないことを長年指摘し続けました。東京都には、大学進学を目指す子どもたちを応援する「進学指導重点校」「進学指導特別推進校」があります。しかし、この種の支援校は23区の中で西半分にしか存在しておらず、東半分には全く存在しないことを指摘してきました。当然のことながら、足立や葛飾、江戸川など東京東部地域に住む子どもたちの中にも、「難関大学を目指したい」「学問で身を立てたい」そんな志を持つ子供たちはたくさんいます。

 

 昨年、東京都は、ようやく、この地域的な教育格差を是正すべく、足立区と江戸川区に地域的なバランスを配慮するという形で「進学指導推進校」を1校づつ指定しました。その英断に東部地域、足立区を代表しまして心より謝意をのべさせていただきます。「本当にありがとうございました」

 

 しかしでございます。このような優れた施策であっても、昨年の秋の時点で、足立区長、足立区の教育長が知らなかったという事実がありました。また、先日、足立区の中学を回ってきました。そこで、中学校の校長、副校長、昨年の進路指導担当教諭に聞いてみました。皆が口をそろえて言ったこと。それは「ほとんど説明がなかった。進学推進校になって何が変わるかわからなかった。」このような状況では生徒に説明なんかできるはずがありません。受験生自体が知らなかったのです。

 

 これでは、仏つくって魂いれずじゃないでしょうか。

 

 結局、足立で指定された江北高校の倍率は、男子1.17倍、女子に至っては1.06倍と過去と比べても変化が無かったことが残念でなりません。競争率だけが重要ではないことはわかっています。しかし、他の進学校は、日比谷高校では2倍を超え、同じ範疇の三田高校は2倍を超えています。良い制度であることが周知されれば、自然と競争率もアップされるはずです。

 

 行政関係者のみならず、子どもを持つ親にも周知されていませんでした。私の都議会レポートを見た多数の親御さんから直接内容の質問をうけました。また、先日、足立区では区議会選挙が行われましたが、この区議選のとある候補者の選挙広報に「進学校の必要性」が書かれていました。政治を語る人にさえ知られていないことに、私はがっかりしました。これらの事例を通して、この制度がいかに知れ渡っていないか明らかになったと思います。

 

 東部地域の多くの優秀な中学生が進学校としての江北高校を目指すよう、切磋琢磨し、お互い励ましあいながら頑張る姿、理想だと思います。来春の選考に向けて万全な体制、告知を行って欲しいと考えるが、教育長の所見を伺います。

 

 次の課題ですが、最近、ディベートの有用性について一時期よりも議論されなくなっていると感じます。欧米人と日本人の資質の違いの一つに、「論理的思考力」が日本人が劣ると言われております。この「論理的思考力」を養成するために効果があると言われている「ディベート」は、欧米では授業に取り入れている所が多いと聞きます。今後、各教科の授業に、ディベートや討論などをより一層取り入れ、言語活動を充実させることが必要であると考えるが、所見を伺います。

 

 

2.交通政策について 

 

 交通政策について伺います。私たち都議会民主党は、石原知事の政策には是々非々の態度で臨んでいます。新銀行東京や築地市場問題では非の立場です。一方、過去のディーゼル規制や3環状道路などは是の立場です。今回さらに、羽田空港の国際化、これは、私は大きな是であると考えます。 

 

 空港は近くに在ることにこしたことはありません。例えば、日本で一番使いやすい空港として挙げられるのは、何と言っても福岡空港でしょう。地下鉄が直結されており、博多駅は2つ目、最も大きな街である天神駅にも5駅11分でつきます。これは、品川駅に空港があり、博多駅が浜松町駅や五反田駅、天神駅が東京駅や渋谷駅にあたります。こう考えるといかに福岡空港が利便性に富んでいるかがわかります。反対に、利便性の悪い空港はたくさんあります。例えば大分空港や広島空港は市内までの距離があり時間がかかる。または交通手段が少ないなどの問題により空港利用率も下がってきています。

 

 羽田空港の利便性、それがゆえ国際線の利用率は上がっています。羽田空港での国際線利用率は、JALにおいては、成田空港の国際線の搭乗率が60から70%なのに対し、羽田空港の国際線搭乗率は70から80%に達しています。ANAにおいてもロサンゼルスやハワイへの総旅客者数は羽田国際線開港後約1.5倍まで伸びています。

 

 しかしながら、国際線の発着回数は、国内線の発着回数年間32万回に対して、年間6万回でしかなく、その半数が早朝、深夜となっています。平成26年3月までに達成するとしている計画でも国際線は9万回の予定で3万回しか増えず、これは十分といえる数値ではありません。羽田に一番近い他国の国際空港であるプサン空港に直行便が飛んでいないなど就航路線はまだまだ不十分です。また、羽田空港には、3000メートルの滑走路しか存在しません。乗客、貨物満載状態ではアメリカ東海岸やヨーロッパまで飛ぶことができず、満席になった時、毎回積載量調整をしています。このような状況を克服するため、今後、国際線の発着枠の拡大や、例えば、更に長い5本目の滑走路建設について議論、設計を始めるなど、羽田の更なる機能強化への取り組みが必要だと考えますが、知事の見解を伺います。

 また、今回の東日本大震災で、海岸から約1km内陸にある仙台空港が津波による大きな被害を受けました。この惨事を目の当たりにして、海上空港である羽田についても津波対策が必要であると思いますが、所見を伺います。

  

 次に車両の駐車に関して警視総監に伺います。道路交通法改正により、平成18年6月から施行となった駐車監視員による取締り制度は、幹線道路の渋滞を無くすために違法駐車の一掃という大きな目標のために制度化されたものであります。そのお陰で、都内の交通渋滞は減り、円滑な交通が実現し始めているところもあります。しかしながら最近では、その取締りエリアを路地裏にまで拡大し、あたかも、検挙すること自体を目的とした取締りになっているのではとの声が上がっています。

 

 例えば、生活クラブ生協や東都生協などの生協。生協は、戸別に生鮮食料品などの生活必需品などを戸別に配達する組織であり、東京都の世帯627万世帯の3割以上が加入しています。特に購買弱者である高齢者や妊婦には配達料免除などの社会公共性も兼ねた組織であります。当然、ほぼ定時にトラックが駐車するわけですが、それを狙ったかのように駐車監視員による取締りを受けたとの声が物流の現場から聞かれるところであります。また、ほとんど交通量のない道路に面した公園のトイレ前では、タクシーをはじめとするドライバーが用を足すのを狙ったかのように検挙するという事例も伺います。

 

 はたして、このような駐車の取り締まりの実態が適切と考えておられるのか、本来の目的であったのか、今後の駐車監視員の運用や取締りの方向性について伺います。

 

 次に、昨年警視庁が始めた荷捌きに配意した駐車規制の緩和については、物流業界を中心に大きな反響がありましたが、荷捌きに配慮した駐車の規制緩和の更なる拡大についても警視総監に見解を伺います。

 

 

3.足立区の課題について 

 

 次に、地元の課題について伺います。

 足立区に第12中学校という学校があります。13クラス500名弱の生徒が通う中学校です。近々校舎全体が補修工事に入る予定となっています。その中学のあまり広くない校庭の隣に都営住宅がありました。この都営住宅は老朽化のため取り壊され現在は空き地になっています。補修工事期間、運動場にプレハブ校舎が建設される予定となっていますが、その期間中運動場が使えなくなってしまいます。隣接している都営団地跡地を運動場として使えるようにお願いいたします。生徒数比率からしても決して大きくない運動場であり、今回の補修期間のみならず、将来的にも運動場として使用できるように検討して頂きたいが、見解を求めます。

 

 次に、足立区にある土づくりの里について伺います。下水道局の中川水再生センターの一角に土づくりの里があります。この施設は、1988年に下水道工事のために掘り起こした土を再生し、次の工事場所に使用するという目的で、一時的な暫定使用という形態で作られました。そして翌年、地元の方々との協議の結果、多少前後はするとの前置き付きでありますが1994年には返還するということも決定されました。この場所は広域避難所にも指定され、地元の方々の安全な場所で、また、憩いの場所であるべきものの、今は、鉄のフェンスで囲まれ、その中から大きなダンプカーが出入りし、近隣に粉塵をまき散らして迷惑をかけ続けています。私は、この問題を2007年、2009年の決算特別委員会において取り上げました。2007年にはこの土が本当に再利用されているのか疑問でもあることも指摘させていただきました。出てくるトラックを追跡したところ、埼玉県の残土・資材センターに直行するといった光景も見受けられました。2009年には、本当に必要ならば、恒久的な使用を明言すべきだともお願いしました。必要性にも疑問を抱かざるを得ないこの土づくりの里、いったいいつまで使い続け、地元の方々に迷惑をかけ続けるのか、都の所見を伺います。

 

 次に、東京電力の計画停電、私の住む足立区は、荒川区や町田市とともに、頻繁に停電となりました。私の家は7回停電が実施されました。日に2回停電となったこともあります。私は19階に住んでおります。夜に停電になった日、家に帰りましたが、19階から見る景色は不思議な感じでした。それは、ある道路までは真っ暗であるにもかかわらず、その先はこうこうと電気がついている光景です。道路の先の方は一度も経験していないとのこと。停電に協力することに抵抗は感じませんが、あまりにも顕著な不平等について、都の見解を求めます。また、この夏に予測される供給量不足においても同じことが発生しないよう求めますが所見を伺います。

 

 最後に、震災対策の中で気になったことがあります。ペットと暮らすひとが、避難所を敬遠するということ、勿論ペットと暮らすことができれば良いのですが、ペットを受け入れてくれる避難所が少なかったのも事実でしょう。先日、近所のマンションのペットクラブの方とお話ししたところ、「この犬は、ペットではなく、家族なんです。私たちだけが避難所に行くことなんて絶対無理です。」とはっきりおっしゃっていました。東日本大震災においても大きな問題となっていましたが、東京が被災した時、ペットと共に避難したいという方々に対する施策について伺います。