
●平成19(2007)年2月23日
山下太郎
(やました たろう 北多摩第4=清瀬市・東久留米市選出)
*本文の質問部分は要旨を、答弁は速記録(速報版)より転載しました。正確には、速記録をご参照下さい。
○田中理事
二期八年の石原都政の最大の特徴の一つは、知事の庁外スケジュールの多さです。三期目に臨もうとしている知事の政治姿勢の基本にかかわる問題だと思うので、庁外日程管理についてただしてまいりたいと思います。
庁外が多い知事の、その庁外スケジュールの決定管理に私は重大な問題があると思っているんです。それが、そもそもあらぬ誤解を受ける原因になっているというふうに思うんです。
そこで、伺いますけれども、それでもご自身の行動に全く問題なしというふうにお考えなのか。また、庁外日程管理を主に担当している特別秘書の業務に対して、何らの問題意識も持たないのか、いかがですか。
●石原知事
私の庁外でのアポイントメントは、特別秘書等にスケジュールを打ち明けて、その上で私が決めます。これは、私は私なりの常識で採択しているわけでありまして、息子の当選祝いをするから出てこいということで、そのときに協力してくださった方々も数人来られるということで、私はお礼を兼ねて出向きました。
相手が何をしている人かというのはさっぱりわかりませんし、これは週刊誌からの要するに情報ですけれども、水谷なる人物は、その後、あなたに聞かれたか、だれに聞かれたか知りませんが、石原は私が何をしている人間か知らないようだなといったそうでありまして、それは週刊誌に出ていましたな。私は、そのもう片方の方が何をしているか、これは全く知りません。
ということで、私は、呼ばれたから出かけて、礼をしに行ったんで、これはやっぱり私の親としての礼節だと思いますし、それが非常識であり、法に触れかねない、要するに行動とは私はとても思えません。
○田中理事
週刊誌で喧伝されている浅薄不確実きわまりない情報をただ仄聞しているというわけではないんですね。
知事が会合に出席した証言者に対して、あるいは疑惑と報道するマスコミに対して、さらには長年の友人とされる糸山さんに対して、公に事実確認を求めたり、あるいは名誉毀損など法的手段をもって毅然とした対応をされないということが、かえって政治不信を深めさせている原因ではないかと、こういうふうにも考えられるわけなんです。
なぜ対応されないのか、知事にお答えをいただきたいと思います。いかがですか。
●石原知事
興奮しないでください。
いわれのない疑惑があるから、潔白を証明しろというのは、これは筋違いじゃないでしょうか。疑惑をいうなら、まず疑惑の中身を民主党自身が証明されたらいいじゃないですか。週刊誌が取り上げた根拠のない情報を頼りに何をいってみても、空虚に聞こえるだけですよ。ゴシップ記者じゃあるまいし、公党としての品格を私は疑わざるを得ない。
ご指摘の疑惑など一切ございません。これは……
〔発言する者多し〕
これは、糸山さんに招かれて、糸山さんの主催する席に私がお礼に参上しただけのことでありまして、そこに初めて私が行った。水谷さんなり、霊園経営業者ですか、その人の名前を失念しましたけれど、その人と糸山さんとの金銭関係は私は全く知りませんし、これは糸山氏の問題であって、私が関与する問題じゃない。
私は、糸山さんにそのことをただしました。彼は、全くそんなことはないといいました。それをさらに確認されたいんなら、糸山氏自身にあなたがお聞きになったらいい。それもすべき調査の一つじゃないでしょうか。
○田中理事
お答えいただけないようですが、もしお気持ちがあれば毅然とした対応をされることを望みます。
○山下副委員長
都は、我が党の代表質問において、東京構想二〇〇〇をどう検証し、反映するのかと質問したにもかかわらず、ただ、やってます、やってますからと答弁をし、結局、外部に進捗状況などを示してこなかったのは、開かれた都政に背を向けたものとしか考えられません。
政策指標の経過の公表を求めるものですが、見解を伺います。
●山口知事本局長
東京都は、平成十二年に策定いたしました東京構想二〇〇〇において政策指標をお示ししましたが、これは構想策定当時における目指すべき政策の目標数字を具体的に示すため、一つの試みとして設定したものでございます。
その後、構想に示されたさまざまな取り組みなどによりまして、それを戦略的に実施していくため、進捗状況などの検証を踏まえて、現在は重要施策、重点事業による先駆的な政策展開を図っているところでございます。
この重要施策、重点事業を毎年度検証、改定し、これを公表していくことで、政策に対する検証、評価と政策目標の設定をさらに的確に行っております。
○山下副委員長
都民から見れば、この重点施策、あるいは重点事業を、あれがなくなったからだめだったとか、これは続いているからよかったんだと、都の事業から毎年、翌年に確認をして判断を示さなければいけないのか、そういった作業をしなきゃいけないのかというふうに、今の最後の部分のご答弁は私にはとれたんですが、訂正があれば訂正をしていただきたいと思います。
●山口知事本局長
今の重要施策、重点事業につきましては、戦略的に優先順位をつけて、その順位をつけた事業について、現在はそれを三カ年のローリングをかけて、検証で見直しながら、翌年度、翌年度、それをローリングしていく政策になっておりますから、そこで今、副委員長おっしゃったように、これを毎年度検証して、改定して、次の重点事業でやっていくものでございます。
○山下副委員長
政策によっては、地域ごとに適したものが講じられる必要があるため、かつての東京構想二〇〇〇では九つ、多摩の将来像二〇〇一でも四つのエリアを設定し、地域の将来像を描いてこられたと思います。
今回の「十年後の東京」には地域区分がございません。地域区分を行わなかった理由を教えていただければと思います。
●山口知事本局長
今回策定いたしました「十年後の東京」は、東京をさらに機能的で魅力的な都市につくりかえていくため、緑化の推進や集中的な耐震化対策など、都全域を視野に八つの目標を掲げまして、都市戦略として策定したものでございまして、エリアの区分は示してございません。
しかし、多摩シリコンバレーの形成、それから都心部における面的な無電柱化など、地域特性を踏まえた特色ある政策を各分野で掲げております。
○山下副委員長
知事が、私に似た姿勢で強い友人であると評したリビングストン市長のロンドンプランでも、何回にもわたり関係団体やロンドン市民との協議を行い、それらの意見を取り入れて計画化を図っています。
では、なぜこの「十年後の東京」では、外部の有識者や都民の皆さんから意見を聞く機会を設けなかったのか、伺います。
●山口知事本局長
今回の「十年後の東京」でございますが、まず、東京の近未来像について、都の基本的な考え方を都市戦略で示したものでございます。
策定に当たりましては、都政モニターアンケートの結果、あるいは予算編成におきます区市町村からの要望を踏まえるだけでなく、これまでの都議会での議論や、学識経験者や民間事業者の意見を聞きながら検討を進めてきております。
今後、「十年後の東京」の実現には、美しい景観の創出や緑化の推進を初め、都民、区市町村、民間事業者、NPOなど東京を支える多様な主体との協働が欠かせません。このため、政策展開を具体化する段階におきましても、さまざまな方からの意見反映に努めてまいります。
○山下副委員長
私が、都民の意見を広く聞く機会というのはなかったんですかという問いに対して、今現在はまだそういうことは行っていないと、これから聞くという意思があるということでよろしいですか。(「そんなことはない、聞いているよ、ちゃんと」と呼ぶ者あり)聞く範囲のことを申し上げています。
●山口知事本局長
策定に当たりましては、先ほど申しましたように、さまざまな分野のご意見を聞いて、ここまでつくってきたものでありまして、むしろこれから実施するに当たりまして、さまざまな主体、都民、区市町村、民間事業者、NPOなど、行政だけでなく、さまざまな主体として協働でやるものですから、それの実施に当たりましては、その段階でも意見の反映に努めていきますというご答弁でございます。
○山下副委員長
都の今後の財政運営の指針では、新規事業や必要に応じて既存事業に終期を設定すると述べていますが、「十年後の東京」では、それぞれ事業の終期が設定をされていませんが、明確な理由をお答えください。
●山口知事本局長
たびたびのご答弁ですけれども、「十年後の東京」は二〇一六年、すなわち十年先の東京の近未来図と、その実現に向けた政策展開の方向性を示す、いわゆる都市戦略として策定したものでありまして、いわゆる事業計画ではございません。
お話しの今後の財政運営の指針に示されました終期の設定は、具体的な事業を対象とするものでございまして、「十年後の東京」に対しては当てはまらないと考えております。
○山下副委員長
続いて伺いますが、知事いわく、「十年後の東京」を東京の可能性を具体的な政策の方向として示した近未来図であると述べていらっしゃいますが、具体的なものであるとするならば、その財政的な裏づけも、これもやはり示していかなければならないというふうに当然私は考えるんですが、その財政的裏づけをここで明確にしていただければと思います。
●山口知事本局長
「十年後の東京」でございますけれども、これは先ほどいいましたように、将来の目指す東京の姿と、それに向けました政策の展開の方向を示す都市戦略でございますから、個々の事業の実施計画ではございません。
具体的な事業費につきましては、今後、この実現に向けた重要施策、重点事業の取り組みにおきまして、政策展開の具体化を図る中で明らかになっていくものでございます。
なお、実効性の担保につきましては、地球温暖化対策推進基金など三つの新しい基金の創設や、組織横断型の戦略会議における検討によりまして、実現の確保をしていくつもりでございます。
○山下副委員長
現時点で総事業費が示されないということであれば、それでは十年後に向けて目標を八つ、この中では定められているというふうに思いますが、目標を実現するために一体幾らかかるのか、お聞かせをいただきたいと思います。
●山口知事本局長
同じ答弁で大変申しわけないんですけれども、これは個々の事業の実施計画ではございませんので、具体的な事業費につきましては、今後、この実現に向けた重要施策、重点事業等の取り組みにおきまして、政策展開の具体化を図る中で明らかとなるものでございます。
○山下副委員長
本当に知事のおっしゃるように具体的な近未来図であるとするならば、これらの事業を執行する上でも、具体的な実施計画を示す必要があると思いますが、知事のお考えをお聞かせいただければと思います。
●石原知事
これは、十年一昔という言葉がありますけど、英語ではワン・ディケードといいますが、大体それが一区切りなわけです。ですから、十年先の、要するに近未来どうなるかという想定で、しかも、要するに実現、今の都市力をもってすればできることを何項目か挙げました。現に、例えば国がやっていないC型肝炎対策などは、予算を組んで始まっていますよ。そういったものも、ピラミッドをつくるみたいにいろんなところから一つ一つずつ足をつくっていくわけです。
ですから、これは国会の問題になるかもしれないけど、あなた方の取り次いで、やっぱり、オリンピックが果たしてIOCで勝てるかどうかわかりませんが、一応それを想定して、東京の一番ネックである三環状を完成しよう。だったら、要するに中央環状、これは変な形で凍結されたわけですから、計画路線にのせなくちゃいけない。この努力というのは、これは国会の仕事なんですよね。これはやっぱり民主党に協力してもらいたいし、しかも、その一つ、前提になるオリンピックも、これはやっぱり私たちも北京のオリンピックに協力しようと思っていますが(資料を示す)これ、おたくの民主党の議員さんも入っていて、きょうどこか経済団体の前で、北京オリンピックを - - 心情はわかりますよ、この人たち。わからないではないけど、あなた方はやっぱり、オリンピックについても民主党というのは一体どういう足並みなのか。これだってやっぱり東京に響いてくる一つの前提なんですよ。(「関係ないだろう」と呼ぶ者あり)いや、関係ないことないですよ。だから、民主党のオリンピックに対する足並みというのは一体どうなのかも、それがわからぬと、私たち、三環状をオリンピックを名目に進める迫力にならないじゃないですか。しかし、いろんなものを地ならししながら、どっちから石を一段二段積んでいくか知らぬけど、戦略というのはやっぱり、いきなりばかっとできるものじゃない。行政というのはそんな簡単なものじゃない。それをひとつ考えて質問していただきたい。
○山下副委員長
もう一回、いいですか、もう一度申し上げます。もう一度申し上げますが、具体的な実施計画を示す必要があるのではないんでしょうか。どう思いますか。
●石原知事
それは当然、当たり前のことじゃないですか。大きなスキーム、戦略をつくって、それを実現していくには、いろんな戦術というものが構築されて戦略が完結していくわけです。だから、今申し上げたように、要するにあの中の一つの項目である、これからの要するに住みやすい東京、健康も含めて、C型肝炎なんていうのも着手しているじゃないですか。これから先、例えば緑の回廊をどこから先につくっていくかという問題はやっぱり区市町村と話し合いでしょうよ。これは戦術ですよ。しかし、それは大きな戦略がなかったら、どこの区市町村も物をいわないし、話も聞かないじゃないですか。物はやっぱりそういうふうに構造的にできているんですから、それを考えて質問してください、あなた。
○山下副委員長
裏づけはどこにあるんですかというふうに伺っているわけであります。
では - - いや、待ってください、待ってください。答弁されますか。じゃあお願いします。
●山口知事本局長
先ほどのお話ですけれども、要は実効性をどう担保するかでございますけれども、それはさまざまなやり方があると思います。今回、十年後の都市戦略を示したのは、その戦略に基づいて、先ほどご答弁しましたように、予算サイドからすれば、地球温暖化対策基金を初め、新たに三つの基金を創設することによって、財政の実効性を担保しようとする考え方。もう一つは、組織については、今までの都庁の、組織横断的に戦略会議をつくって、その改革でやっていきましょうと。それから、毎年度組みます重点、重要事業につきまして、ローリングして具体化を図っていこうということでございます。
○山下副委員長
最後に一言だけ申し上げます。
今後この計画がどうなっていくのか、我々は厳しくチェックしていくことを申し上げ、私の質問を終わります。
ありがとうございました。