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東京都議会海外調査報告(12月18日)
都議会民主党調査団 大塚隆朗

*本会議場で、海外調査報告を行う
大塚隆朗議員
平成14年度都議会海外調査団の報告をさせていただきます。
平成14年10月15日、火曜日から10月24日、木曜日までの10日間、アメリカのサンフランシスコ、ニューヨーク、ラスベガスの3都市を訪問いたしました。
調査団のメンバーは尾崎正一を団長に、藤川隆則そして私大塚隆朗の3名でございます。 以下、調査の内容についてご報告申し上げます。
世界に冠たる国際都市「東京」、千客万来の観光都市「東京」を目指すことを提唱された石原都知事ですが、それを実現するために東京にどのような観光や都市施設が必要でまた、既設の施設をどのように変えていくべきなのかを課題とし、今回の調査を行いました。
サンフランシスコから南に約70キロに位置するシリコンバレーを訪問しました。そこで、「ザ・テック」というコンピューターに関する技術を集めた博物館を視察しました。シリコンバレーの歴史や意義を広く理解してもらうと同時に観光名所として開設され、特に子供達に将来に夢を与え、コンピューターテクノロジーを学んでもらうことを主眼としており教育的にも大変役に立っていたことに感心しました。シリコンバレーは既に過去の遺物と化していますが、そのOB達がアメリカンスピリットの保持者としてバイオ等の新しい分野に散らばったさまは貴重なものがあると「ザ・テック」の説明者が申しておりました。
サンフランシスコは海に囲まれ流通産業でにぎわってきた街ですが、アクセスがしやすいオークランドに貨物船が移り、流通産業が衰退し始めた30年前、土地所有者の同市の港湾局が積極的に港の活性化を図ろうとした結果、気候の良さと好立地と投資家のニーズがマッチし24年前に商業施設「ピア39」という観光施設が再開発されました。当日、財務担当取締役から説明を受けました。24年間運営できたのは、市当局が積極的に観光資源として成功させようとサポートしてくれたことと、125の飲食・物販店舗があり、店舗の面積を小さくし、出店者の経費を出来るだけ軽減させたことと、来訪者に飽きられないために努めてユニークな店舗を出店させたことが成功の秘訣だったとのことです。
次の訪問地ニューヨークについてご報告いたします。世界最高の文化・芸術施設等の現状を視察することにより、東京都の観光産業育成のために貢献したいと思いました。驚いたことは大リーグ、アメフト、バスケット、アイスホッケーの年間売上げの総額がブロードウェイのミュージカルの年間売上げ高を下回るということでした。これは、建国の歴史は浅くとも文化・芸術に関して相当な厚みがあるということです。
次に都市再開発関係ですが、ニューヨークの主要な都市再生プロジェクトを視察しました。
「チェルシー・ピアーズ」というマンハッタンの西側、ハドソン川沿いに位置する敷地37、000坪の複合スポーツクラブは全米でも類似の施設がなく、非常にユニークな開発でした。周辺地区の活性化のために、ニューヨーク州所有の港湾倉庫を商業開発コンペを実施し、3年間の賃料負担の一部後払いを認めたことにより事業者は初期の広報宣伝や改装費に投資することができ、プロジェクト成功の鍵となり、現在では満額の賃料を支払うことができています。まさに官民一体の都市再生事業の成功例として、大変参考になりました。
また、マンハッタンの先端のバッテリーパークに面するオフィスビルの上層階を住宅に改装したプロジェクト「バッテリープレイス」を視察しました。改装後は14階から31階に総戸数500戸の賃貸住宅が供給されました。このプロジェクトは非住宅用途の建物を住宅用途に転換する場合大胆な固定資産税の減免を行いダウンタウンの人口回復を狙い成功しました。住宅への改装プログラムにより、これまでに約2000戸住宅がダウンタウン地区で供給され、今後10年間で更に5000戸の住宅が供給される見込みです。東京都も今後都市再生を図っていく上で様々な事例を参考にし、施策を進めていくべきだと痛感しました。
最後の訪問地、ラスベガスについてご報告いたします。
ラスベガスと東京都の立地条件などに大きな隔たりがあることに驚かされました。空港から車で約20分で中心地に着くわけですが、ラスベガスのホテルの平均稼動率は平成12年度の調べで92.5%と非常に高く、ホテルの総客室数124,270室が1ヶ月前にはほぼ予約で満室だそうです。これはホテルの平均客室料金が74ドルと、ほかの観光地や都市ホテルと比べて安いこともあると思いますが、カジノによる収益が相当補っていることは確かなようです。
一人当たりの1回の滞在でカジノの平均予算は、665ドル、約8万円で、単純に計算してみますと、665ドル×3600万人これは年間の観光客数で売上げは239億4千万ドルになり、円換算してみますと、2兆8千800億円になります。
これだけの経済効果があるラスベガスですが、カジノの導入の是非は別として雇用や景気の活性化に効果があることはいうまでもありません。
また、ラスベガスでは1971年にネバダ州立大学において正式にカジノを勉強する学部が分離独立し現在、1800名の学生がカジノ・ディーラーになるために学んでいます。
私たちが訪れたラスベガス・コミュニティー・カレッジも多くの人材をディーラーとして育てラスベガスに送り出しています。
本日、本会議終了後、今回の海外視察に関連する東京都の各部局の皆さんと勉強会を持ち、今後の都政の政策立案に都議会民主党として生かして生きたいと思います。
以上の調査の詳細につきましては、後日、海外調査報告書としてまとめ、配布をいたす予定でございます。
これで報告を終わらせていただきます。ありがとうございました。
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