| 平成16(2004)年07月13〜17日
都議会民主党島しょ振興等調査会
神津島・式根島・新島・利島・大島を視察
「都議会民主党島しょ振興等調査会」は、7月13日から17日にかけて、神津島・式根島・新島・利島・大島の5島を視察しました。
最初の訪問地は「神津島」。ジェット船で僅か2時間10分、高波も苦にならず快適な船旅でした。2000年7月の「新島・神津島近海地震」からの復興も2003年で一通り終わり、ようやく落ち着きを取り戻しています。
現在の神津島の課題は、空路の安定運航です。神津島空港の滑走路は傾斜しており、横風とも相まって就航率は60パーセント程度。調布〜神津島間の計器飛行を可能にし、安定運航を実現することが求められています。
島しょ視察二日目は、はじめに神津島で「新島・神津島近海地震」の被害箇所の復旧状況をつぶさに見て回りました。午後からは式根島・新島に移動し、田中新島村長の案内で両島を視察しました。
両島の最大の課題は、新島と式根島をつなぐ送水管の復旧です。今年6月の台風6号の影響で破損した送水管は28年前に敷設した管で老朽化が進んでおり、応急対策での対処では限界があります。水こそは島しょ生活に欠かせない基本となる公共サービスであり、優先すべき課題です。また、漁獲量の低下から、八丈島の実証実験で成功している魚礁の普及も望まれています。
島しょ視察三日目は、新島の本村と先の地震で大きな被害を受けた若郷を結ぶ「平成新島トンネル」(平成16年4月開通、トンネル延長2,878m)を抜けて、若郷地区の被害状況と復旧工事の現状などを視察しました。
午後は利島へと移動しました。
利島は面積約4平方キロのおにぎり型の島で、周囲は断崖です。その為、天候の影響を受けやすく定期船の就航率が年間6割を割り込み、昨年11月から今年3月までジェット船は1日も着かない状況でした。西風が強まる冬は従来の大型船を就航させて欲しいとの請願が先の都議会に出され、全会一致で採択。この冬から実施されることになっています。
藤井良治村長は「経済活動を行うにも、島内のことは何とかできても、島外と遮断されていたのではどうしようもない」と訴えられます。ジェット船が安定的に就航できる港湾整備が求められています。
四日目は、利島の伊勢エビ等の畜養施設などを視察しました。元々港に付設されていましたが、先の地震被害で使用不能となったため現在地に移設され、本年度より活用されることになっています。
午後から五日目は最後の目的地「大島」の視察です。大島の課題は、平成16年で一般財源の43.3パーセントを地方交付税に頼る財政です。まやかしの三位一体改革と市町村合併推進方針で地方交付税が削られ、基金を取り崩してこの割合ですから深刻です。また、来島者が昭和48年の約84万人をピークに減少し続け平成13年は約29万人となっている観光産業の落ち込みも問題です。平成14年4月からのジェット船の就航で多少の持ち直しは見られますが、日帰り客では島の経済は潤いません。
さて、「都議会民主党島しょ振興等調査会」としてはじめた小笠原・伊豆諸島視察は、今回で人の住む島を全て訪ねるという当初の目的を達成することができました。共通する医療・交通・教育・漁業・観光などの課題に加え、島独自の課題も伺い知ることができました。今後の議会活動に生かしていきたいと思います。そして何よりの財産は、その後も親しくお付き合いさせていただいている島の人々とのつながりです。
それぞれに個性豊かな島々は“東京の宝島”です。是非とも家族や友人と癒しの空間“東京の宝島”を訪問していただきたいと思います。
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